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火まつりのはしご その1 那智の火祭り
7月14日は世界遺産の那智大社のお祭り。子供の頃に一度は見たことがあるはずなのだが、おぼろげな記憶が残るだけ。昨年の台風で甚大な被害を受けた大社で、今年も例年通り祭りがおこなわれると聞いて、行ってみた。どのくらいの人ごみか、車が停められるかが不安で、かなり早い時間に那智に到着した。まずは参道を上がり、大社へ。大社の前にはタイマツが準備され、踊りが奉納されていた。
毎年来ているという達人の話を聞き、火祭りの会場の場所取りのために、慌てて古道の石畳を下り、滝つぼ近くに向かう。朝の5時から場所取りをする人もいるらしく、祭りの式次第を守って見学していたら、メインの火祭りは見逃すことになるというのだ。
滝に近づくと、まだまだ崩れてきた岩、流されてきた木が残り、復旧途中であることがわかる。
なんとか場所を確保して、火祭りが始まるまでの2時間を森林浴ですごす。皆、椅子や段ボールを持ってきているようだが、何もない私は、式次第の書かれた紙をお尻に敷いて、石垣に座る。火の子がかかり、タイマツが熱くなるので、とかめや桶には水が準備されている。タイマツは石段を登ったり、降りたりするらしい。進行を説明する放送は、祭りというより、会議の流れを説明するように事務的なもの。
まず、火のついていないタイマツが降りてきて、次はお迎えの3組が火を迎えに行く。そしてその火をタイマツに点けて、火祭りが始まる。
大きな掛け声や音楽があるわけでもない。お酒を飲んで、喧嘩があるわけでもない。スピードや力を競うわけでもない。ただ淡々と、厳かに行われる祭りだった。
那智大社周辺には、まだまだ多くの爪あとが見られる。会場の横には倒木が山と積まれ、川には重機の乗った橋がかかる。そしてこれからの季節、雨はいつ降ってもおかしくない。テレビで毎日放送される九州の大水害。「国民の生活を守る」政治家の口にするその言葉が腹立たしく感じられる。
この祭りでは、昨年の水害に対する話は一切なかった。とても熊野らしい祭りだと思った。
by haichigi
| 2012-07-15 11:21
| 熊野自慢